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図書館奇譚再び [村上春樹]

昔のことですが、当時住んでいた家の近所に、崖があった。
それは、司馬遼太郎がその生涯の終わりに書いていた本の取材で、
織田信長の合戦跡を見下ろす為に尋ねたという由緒正しい崖であり、
その中腹に古びた図書館があった。

その図書館は、薄暗くて細長く、
奥の突き当たりの書架の裏には、2Fにあがる鉄製の細い螺旋階段もあり、
まるで、ディズニー映画の「海底2万マイル」にでてくる潜水艦のような構造であった。

春樹さんの本に飢えていた私は、
この図書館の返却コーナーで、誰かの返却物に、
「村上春樹」という文字と、「図書館」という文字を見つけ、
こんな作品があったんだと夢を見ているように喜んだ。

早速、閲覧席に持っていて、新聞を閲覧するお年寄りに混じって、
食い入るようにその話を読んだ記憶がある。

今思うと、それは平凡社のトレフルに連載されていた
「図書館奇譚」と考えられるのですが、
不思議なことに、私の記憶の中では、その話は、
古くて見なれない新聞の中に、細かい字でぎっしりと書かれていた
異様な小説として存在している。

ストーリーは全く憶えていないが、そのテイストは忘れることなく憶えている。
それは、『ふしぎな図書館』の様な、しーんとした話ではなく、
その闇がもっともっと暗くて、ぞ−とするように恐かった記憶である。
まるで、テリー・ギリアム監督の映画『バロン』に出ていた禿鷹に似た黒い悪魔が、
知らない間に背後に立っていて、肩に手をかけてきたように。。
ネタのようですが、本当のことです。多分。

そして今、冷静になってこの作品について考えてみると、
『螢』が『ノルウェーの森』の軸となっているのと同じ様な意味合いで、
『海辺のカフカ』という作品の軸となっているのではないかと思う。
だからこそ、『海辺のカフカ』の文庫本化と合わせて、
長い時間を経て、今、蔵出しされた様な気がする。
多分。

図書館と言えば、
私は、『薔薇の名前』に出てきた、迷宮の様な図書館(?)も、結構好きです。
変な修道士に殺されたくはありませんが。

lapisさんが紹介されている、キングの『図書館警察』のコピーについては、
思い当たる節があるだけに、無茶苦茶、恐いですねぇ〜。笑。

以上、lapisさんの記事、
http://blog.so-net.ne.jp/lapis/2005-02-12
へのトラックバックでした。


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帰還タマ末端書き [misc]

お久しぶりです。帰ってきました。
先週の月曜深夜に血を吐いて倒れ、8日程入院していました。
出血性胃潰瘍でした。
2〜3週間程、入院予定でしたが、
まだ若いこともあって、順調に回復し、ほぼ最短で退院できました。
病院が混んでいて、早く退院させられたという話もありますが。(笑)
只今、家に帰ってきて、ほっと一息している所です。
丁度、ゴールデンウィークだし、
ちょっと自宅でリハビリしてから、仕事には復帰しようと思います。

さて、病気が胃潰瘍だったせいか、入院の際に、
ストレスはありますか?」とか、
「悩みが打ち明けられる人はいますか?」とか、
結構立ち入ったことを聞かれた。
ストレスの原因を考えると、仕事以外にも、
blogの更新も、ちょっと頭をかすめた。(笑)
そして、悩みを打ち明けられる人と言われて、
家族、友人の顔が浮かび、そして、これまた、blogが頭をかすめた。

blogって、知らない間に、生活の中で大きなものになっていたんですね。
入院してみて、ああ更新ができない、皆のページが見れない、
っていうことが、結構辛かった。
これからも、ゆったりまったり、やっていきますので、
宜しくお願いします。

なお、前回の記事(「タマ」が「またな」と言って、家出)と、
気分的につながったので、今回の記事のタイトルも回文にしました。
タマが帰ってきて、細かいことを報告するという意味です。
ちょっと、強引だけど。(笑)


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ふしぎなタマ [村上春樹]

ふしぎなタマが「またな」、技師 ふ

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆
「ねぇ、パパ、タマの様子がまた変よ」
と、子供がパパに言いました。

パソコンをやっていた技師(いっぱんで言う所のエンジニア)のパパが、
あわてて、タマの方を見ます。

タマは、ちいさな唐草模様の風呂敷を肩にかついでいます。
よほど、腹に据えかねることがあったのでしょうか。
タマはパパを、遠い目でじっと見つめ、「またな」と告げます。
風呂敷の端からは、煮干しが一本、顔をのぞかせています。

深刻なんですが、そんなタマの姿を見たら、
技師じゃなくても、「ふ」と、笑うしかないですよね。

「またたび浴びたタマ」の回文を真似て、回文を作ってみましたが、
言葉に合うシチュエーションを考えるのって難しいですね。
タマの話、意味不明だったと思いますが、大丈夫です。
意味はありません。笑。

特殊な本というのは、サイズが結構まちまちで、
本棚に並べるのにも苦労しますが、
『ふしぎな図書館』と『またたび浴びたタマ』は、
出版社が異なるにも関わらず、サイズがばっちり同じで、嬉しい。

『またたび浴びたタマ』の箱に、『ふしぎな図書館』の本を
おさめることだって、できます。
逆に、『ふしぎな図書館』の箱に、『またたび浴びたタマ』の
本を入れることは、タマは少し太くって、無理です。

と、そんなことを言うと、タマが風呂敷を用意しはじめる。。


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本の中から聞こえる声 [村上春樹]

新しい声優による『ドラえもん』が始まりましたね。
声が全体的に可愛らしくなった様に思いました。
今までは、大山のぶ代さんの声に、すっかり馴染んでいたので、
少し違和感がありましたが、ちょっとジーンとするシーンもあり、
なかなか良い感じではと思いました。

ふと、最初にテレビで『ドラえもん』を見た時のことを思い出しました。
その時、子供心に「声が本物と違う!」と思ったのです。
それは、マンガで読んでいる時に、
頭の中で聞こえていたドラえもんの声と違ったからです。
ハリー・ポッターとかの小説の実写での映画化と違い、
アニメで動いている絵はマンガと同じなので、
頭の中でイメージしていた声と声優の声との違いが、余計気になったのでしょう。
もちろん、土に水がしみ込む様に、
あっという間に大山のぶ代さんの声に馴染んだのでした。
(大山のぶ代さん、長い間、御苦労さまでした。)

しかし、不思議なことに、マンガを読む時に聞こえてくるドラえもんの声は、
昔から今まで、変わっていません。
どうやら頭の中で、テレビを見る時はテレビの声、本を読む時は本の声と、
使いわけているようです。

さて、(またかと言われそうですが。笑)
村上春樹さんの本を読む時も、
語りかけてくる様にハルキさんの声がいつも聞こえます。
少しおとなしく、意志のはっきりした、温かみのある声です。

この声の方は、少しづつ成長して変わってきている様です。
かつては、若い声でしたが、
最近(といっても10年前ぐらいから)の作品から聞こえる声には、
静かで落ち着いた、若者を温かく見守るような、父性を感じます。
まるで、新緑が鮮やかな5月の山の中で、
朝、コーヒーを湧かして、一緒に飲みながら、
楽しく静かに語り合っている様に。


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パイロットのパズルの答え [パズル]

お待たせしました。
もとの地点に戻るパイロットのパズル
の答えです。

問題は、
パイロットが、真南に100km、それから、東に100km、そして、北に100km飛ぶ。
すると、彼は飛び立った地点に戻ってくる。彼がどこから出発したか分かるかい?
但し、北極点以外の別の地点で。」
というものでした。

その地点は、ここです。
答えの地点

真っ白で、びっくりしましたか?
言葉で説明すると、
南極点を中心とした、半径約116kmの円周上の任意の地点となります。
(参考として、Google Mapsでは、
南緯は88.955度、経度は0度の点を中心としていますが、
経度はどこでも良いです。)

ちょっと説明しましょう。
この地点(A地点としましょうか)から南へ100km飛ぶと、
南極点まで、約16kmの地点(B地点としましょう)となり、
ここから東に100km飛ぶと、
南極点まわりをくるっと、円を描いて一周して、またB地点に戻るのです。
そして、このB地点から北へ100km飛ぶと、
もとのA地点に戻って来れるのです。

どうですか。美しい答えだと思いませんか?
お分かり頂けたところで、もう一つ。
これ以外にも、答えはあると思いますか?
(aha!では、この答えも紹介してあります。)

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
以下は、個人的な覚え書きです。
 x = -(90度 - 90度*100km(1+2nπ)/(nπ^2R))
 R:極半径 6356.755km、n=1周
 とすると,
 x= -88.95521086度  (南緯約88.955度)


北米のぐぐり方 第3回 イースト・ハンプトンの灯台 [小沢健二]

イーストハンプトンと言えば、思い出される文章があります。
村上春樹さんは、この地について次の様に書いている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高級避暑地で文筆家が好んで住む場所というと、日本でいえば軽井沢か鎌倉というあたりになるわけだが、実際に行って見てみると、その美しさとスケールの大きさは軽井沢と鎌倉を足して、それまた二倍してもまだまだ遥かに及ぶところではない。こういうところに来てみると、アメリカという国の蓄積資本の巨大さにやはり圧倒されることになる。
イースト・ハンプトンはロング・アイランドの東のほうにあって、ニューヨークからの距離はぴったり百マイルである。車でなら二時間少しで到着できる。お金が余っていればヘリコプターをチャーターして半時間で行ける。
(『辺境・近境』に収録の『イースト・ハンプトン 作家たちの静かな聖地』から引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これを読むと、どんな所か気になりませんか?
Google Mapsで調べると、イースト・ハンプトンは、この辺りになります。
イースト・ハンプトン

拡大して見てみると、素敵なコテージが並んでいますね。
海岸沿いの27号線を北東に向かって進んで行くと、
ロング・アイランドの先端モントーク岬に出る。
辿り着いたそこには、灯台があった。

遠く迄来たという感じがします。(地図を最大に拡大した道沿いに、矢印をクリックして、
ここままで進んできたのではあるのだけれど。)
イースト・ハンプトンの灯台

影の形で、灯台の姿が良く分かります。
実際にこの地に出かけていって、この灯台までジョキングなどしたいものです。はぁ。

話しは変わって、小沢健二さんに『Eclectic』というアルバムがあります。

Eclectic

Eclectic

  • アーティスト: 小沢健二
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2002/02/27
  • メディア: CD


この作品のプロモーションの際に、彼もまた、ハンプトンについて次の様に書いています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NYに夏に旅行するのであれば、暇があったら避暑地の方に行くとまた違ったNYが。Long IslandにHamptonsという地域があって、東京でいうと逗子・葉山みたいな感じの位置付けでしょうか。Hamptonsは野菜がうまくて、森と海があって、きれいな町なのですが、特に夏の終わり、いや夏じゅうかな、何かカナシイですね。車で2時間くらい(バス・電車・ヘリコプターで行く人も)の行き帰りも、何か浮かれたようなかなしいような気分になります。週末は夏じゅうパーティーの町で、それもまたかなしさを煽るような。

大都会から外へ向かうと、空気の感じがいきなり変わる地点があるような気がしませんか。壁を抜けるように・・・。それが特にNYのゴミゴミした街から出ると、Long Islandのあるところで、「これだ」という感じで大きく変わります。あれが目的かもしれません。というのは一旦Hamptonsにつくと、見る顔は街で知った顔ばかりということになりがちなので。

5曲目の「1つの魔法」は、そんなことをちょっと考えていた気がします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

村上春樹さんの文章と響きあう様な素敵な文章です。
そして、ニューヨークからハンプトンに向かうどの地点で、壁を抜けるのか、気になります。
今度は、ニューヨークからハンプトンに向けてドライブしたくなりますね。

「1つの魔法」は、楽しく美しい曲です。
歌詞に、「あなたの瞳からくるその力は軽い衝撃波」とでてきます。
この「衝撃波」とか「空気の感じがいきなり変わる地点」とかを考えると、
小沢さんは、「1つの魔法」を「Mach 1」 とかけていて、
音速の壁を抜けるような衝撃波を歌っているのかも知れませんね。


北米のぐぐり方 第2回 象徴する場所 [宇宙]

先日紹介したGoogle Maps
色々な場所を訪ねるのに、ハマっています。

米国を象徴する場所を幾つか紹介します。
(見えないブラウザもあります。ご免なさい。)

最初は、世界貿易センタービルの跡地です。
2つのビルの痛ましい跡が残っています。
世界貿易センタービルの跡地

次に、世界一巨大な建造物の一つ、
スペースシャトル組み立て棟

スペースシャトルは、ここで組み立てられ、
北東にある発射台(2つの内のどちらか)まで運ばれて、発射されます。
運ばれる様子は以下にあります。
http://sts-114.jaxa.jp/news/prep/rollout.html

北西には帰還する際の滑走路が見えます。
滑走路

5月15日にスペースシャトル「ディスカバリー」に乗って
宇宙を目指す野口さん。
無事に、還って来れることを、ささやかですが、祈っています。

最後にワイキキ ビーチ
Waikiki Beach

あぁ、泳ぎに行きたい。


北米のぐぐり方 [宇宙]

米のGoogleが、素晴らしい地図サービスを4月4日から始めました。
http://maps.google.com/

satelliteの文字をクリックすると衛星画像になるのが凄いです。
拡大したり、矢印やドラッグで簡単に移動ができます。

実例を見ると、
JFKからNYまでの道順なんかも調べれて便利です。
(車のナビの様ですね。これが無料なんて信じられない。)

地図を拡大して、衛星画像にして、道路に沿って進んでいくと、
その場を空から飛んでいるような気持ちになります。
衛星画像って素晴らしいですね。ひと昔前のSFの世界の様です。

いつの日か、もっと解像度があがり、
そして、ライブ映像になったらと思うとワクワクします。
(前に紹介したワームカムの様です。)

なお、本サービスは以下のブラウザでしか使用できません。。
(MacのIEは駄目なのが悔しい。)

* IE 5.5+ (Windows)
* Firefox 0.8+ (Windows, Mac, Linux)
* Safari 1.2.4+ (Mac)
* Netscape 7.1+ (Windows, Mac, Linux)
* Mozilla 1.4+ (Windows, Mac, Linux)
* Opera 7.5+ (Windows, Mac, Linux)

Googleのちょっと小ネタ
http://blog.so-net.ne.jp/papasoda/2005-03-30
へのトラックパッドでした。


もとの地点に戻るパイロットのパズル [パズル]

ブログを始めて、3回目に書いた記事
ニセ金貨を見破る回数
http://blog.so-net.ne.jp/miron/2004-12-06
の証明方法、やっと分かりました。やった!
(まだ証明式は頭の中で、書いてみると間違えている可能性はあります。
しばらく、頭の中で熟成させるつもりです。忘れるかもしれませんが。。)

ということで、パズルその2
今回の問題は、
「aha! Insight ひらめき思考 1」(マーチン・ガードナー)
という20年ぐらい前に買った本で紹介されている問題で、
個人的に、超お気に入りの問題です。
(ahaといっても、Take on me♪ではないですよ。)

さて問題は、
パイロットが、真南に100km,
それから、東に100km、そして、北に100km飛ぶ。
すると、彼は飛び立った地点に戻ってくる。
彼がどこから出発したか分かるかい?」
というものです。

見たことがある人も多いと思います。
私は、小学生時分、確か「頭の体操」という本で似た問題に遭遇しています。
この答えを知った時は、衝撃的でした。
そうです。一般的には、答えは「北極点」と紹介されています。
初めての人は、地球儀を思い浮かべてください。
北極から南に100kmは、経線方向にどちらに降りても良いです。
そして、東に100km行くと、くるっと北極を中心に円弧を描くことになります。
そして、北に100km行くと、無事北極点に戻れました?
(それでも、ピンとこなければ、
6等分したピザの1ピースを想像して下さい。
その頂点が北極点として考えて見たら分かるでしょうか。
余計分からなくなりました?)

「しかし、別の出発点は考えられないか?」
というのが、aha!での問題です。(えぇ〜という声が聞こえてきそう。)

この設問に出会えて、とてもワクワクしました。
答えは、また書きます。



重力が反転した土地 [風景]

シュールな風景ですよね。
でも、こんな変てこな風景が本当にあるのです。
荒川修作さんの作なるこの地は、天命が反転する地だそうです。
宮崎駿さんにもインスピレーションを与えたとか。
ここを歩くと平衡感覚が無くなり、目眩がしそうになります。

親孝行な息子が、親の為に滝で汲んだ水が、お酒に変わったという、
心と体が温まる伝説がある、養老という土地にあります。
(羨ましい話ですね。笑。ここのサイダーもおいしいですよ。)

トラバで写真♪ 「うそつきな風景」に参加しています。
http://blog.so-net.ne.jp/kiyo-tsurezure/2005-03-31
久しぶりの参加で、ドキドキしました。


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