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ハルキ予想 [村上春樹]

先週の続きから。
『品川猿』に出てくるはお猿さんは、猿だけに「申し上げる」といった謙った態度をとったり、「申し訳ありません」と反省したりしていて、『申』づいています。(なお、『申』という字は、稲妻の形だそうで、神という字の元字だそうです。)
レッサーパンダの 風太くんが大好きなハルキさんのこと、「反省猿」の写真も仕事机の上に飾ってあるのかも知れませんね。

先週の菊花賞のディープインパクトは強かった。ゴール前の爆発的な走りは驚異的でした。まさに、ディープインパクト。力強くて押し出しの強いいい名前。(地球に隕石が衝突する映画を思い出します。名前が、アルマゲドンよりは、品がありますし。)
ところで、競馬はやらないので良く分からないですが、1.0倍の馬券は、儲けるために買っているとは思えないので、換金せずにお守りにでもするのかなぁ?

さて、村上モトクラシは、更新がこの間終了しました。
ここによせられた春樹さんのメッセージ(http://d.hatena.ne.jp/motokurashi/20050930)の中に出てくる、翻訳「プロジェクトX」翻訳「プロジェクトY」そして、書き下ろしエッセイ「プロジェクトZ」は、どんな作品なのか、近頃とても気になります。

先日、新聞を読んでいたら、来年、とある出版社から「The Great Gatsby」の新訳がでると書いてありました。この新訳は春樹さんによるものなのだろうか

村上モトクラシで紹介されていましたが、
RUNNER'S(http://www.runnersworld.com/article/0,5033,s6-197-198-0-8908,00.html)に春樹さんへのインタビューが掲載されています。
走ることについて、とってもくつろいで、そして深く、春樹さんは質問に答えています。(という気がした。) 読んでいると、何だか、僕も毎朝走りたくなります。

昔、雑誌BRUTUSで「肉体が変われば、文体も変わる!?」という村上春樹さんの走ることの特集がありました。これも、また読み返したくなります。

この雑誌によると、走ることをテーマにした単行本が15年ぐらい前に一度出ようとして、事情で取り止めになったようです。それでも、僕はいつかその本が出ることを、ずっとずっと心待ちにしています。春樹さんにとって大事なテーマですし、僕らも、それを読んで走ってみようという気持ちになるので。「プロジェクトZ」が、そんなテーマなら嬉しいのですが。

追記。ドイツ在住のseedsbookさんからの情報によると、ドイツ語版の「アフターダーク」が出版された様です。ラジオでの紹介では評判が良い様です。 もし競馬にアフターダークという馬がいたら、結構かっこいいですね。


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『東京奇譚集』の事とか [村上春樹]

村上春樹さんの『東京奇譚集』を先週の土曜日やっと入手しました。
発売以来、ずっと近所の小さな本屋を何件かチェックしていたのですが、置いていなくて。(というかすぐ売り切れていたのでしょうが。)
それで、先週の土曜日にぶらりと近所の本屋に入ると、新刊本の並べてある所に、この本1册だけ、特別な台に立て掛けて飾られていました。まるで、京都の丸善の本棚に置かれたレモンの様に輝いて見えました。吸い寄せられるように手にとって、レジに直行。この1册しか残っていなかったので買えて良かった。何時刷られた本か気になって発行日を確認すると、2005年9月30日の第二刷。なるほど。第二刷には間に合った訳だ。(しかしこの発行日の所の文字は、何で階段のように斜に段組してあるのだろう。)

『東京奇譚集』という短編集が出るという話を聞いた時、まず思ったのが、
白水Uブックスの『ライ麦畑でつかまえて』の後ろについていた、本の紹介で目にしていた、UブックスNo.69『東方奇譚(ユルスナール)』と何か関係あるのか?ということ。この本、読んでいないのですが、「源氏の君の最後の恋」なんて、少し気になる話がある。だから、いつかこの『東方奇譚(ユルスナール)』も読んでみようと思っている。

『東京奇譚集』の装幀の感じは鎮魂系である。
色のトーンは、前作の『アフターダーク』や前短編集の『神の子どもたちはみな踊る』の色のトーンを継承し、さらに抽象的に押し進めたような鎮魂系である。
(但し表紙にたら〜と流れる血のようなオレンジ色の線はパンチが効いていますが。)
この1週間じっくりと読み、どの話もとっても面白く、色々と書きたいこともあるのだけれど、本の感想を一言でいえば、疑問や問題が空中に投げ出されて終わるのではなく、答えがひとまず得られる。そして、その先に余韻を残す、という風な味わいが全体を通じて感じられる奇譚集。そういった意味では、鎮魂系の奇譚集である。

トップバッター『偶然の旅人』は、上手い具合この短編集の先導役をやっていますね。この作品の冒頭の筆者の言葉の中で、
「個人が特定されることを避けるために、いくつかの事実に変更を加えた。しかしそれ以外は、彼が物語ったままになっている。」とある。
そうか、或程度実話なのか。
そして、あるいは私だけかも知れないが、拙い読み手の私としては、この言葉を「この短編集全体の話」に適応させてしまった。。 まさに言葉の魔法。
途中で、いくら何でもこの話しはと思って、遅まきながら気付きはしましたが。
(こうやって、いつも引きづりこまれるから、より楽しめるのだろうけど。)
それはそれとして、この『偶然の旅人』はタイトルにひかれます。そして『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』の様な静かな場所への旅行記風の語り口がとっても好きです。

『ハナレイ・ベイ』では、出てくる、ずんぐりと長身がGood。
『アフターダーク』のコムギとコオロギのように、親しみやすくて楽しい。(『アフターダーク』の2:30 am頃の、コムギとコオロギの漫才のような掛け合いは最高す。マジに。)

階段がたいそう魅力的な、『どこであれそれが見つかりそうな場所で』を読んで、
男の消失について、ちょっと推理したくなった。
私が階段で出会った老人と女の子は、階段のゴーストみたいな存在で、消えた男を異空間に閉じ込めてブロックしてたが、私がその老人と女の子と話をすることで、ブロックを解除して男を救出したと、ひとまずはそう考えた。
他にも、階段においていある鏡は願いを叶える鏡で、痩せたいという男の願いを叶えてやったのだという風にも考えられる。
また、2000番台の部屋に住んでいた消えた男が、仙台で見つかることから、
こんなクイズを思い出しました。
「北海道からトラックが500台、東京からトラックが500台出発しました。どこで出会う?」 
答えは「仙台(1000台)」です。

『神の子どもたちはみな踊る』の『蜂蜜パイ』が大好きだったので、『日々移動する腎臓のかたちをした石』が、同じ淳平君の話だったのは、嬉しい驚きでした。
そして、言葉遊び愛好家の私としては、「医師を揺さぶる石の意志」という言葉遊びには、ほくそ笑んだことも書いておく必要があろう。
それはさておき、この話を読んでいて、思い出した話がある。

10年以上も前の話しである。
その日、僕は彼女とデートをしていた。街の中心にあるセントラル・パークの横の美術館で絵を見た後、ビルの上にある庭園を歩いていた。とても気持ちがいい天気で、その庭園は、ビルの壁に囲まれているのに不思議と明るくて、静かな場所だった。
周りの世界から隔離されたような場所で、見上げると空だけがぽっかりと見えた。
僕らが歩いていると、若者が独り、座って空を見上げていた。
その人は、僕らに気付いて、話しかけてきた。「素敵な場所ですよね。」
どこかで、見たことがある様な、人懐っこい笑顔のハンサムでスマートな人だった。
僕らも笑顔で答えた。「本当に素敵な場所ですね。」
そして、「空を見ているのですか?」と尋ねた。
「ビルの窓ふきのバイトです。今、上で窓をふいているので、下でサポートしているんですよ。」 見上げると、ゴンドラにのった人が窓をふいていた。
窓ふきの仕事を見る機会は、そうあるものではない。
「見ていて構いませんか?」「えぇ、構いません。」彼は笑顔で答えた。
僕らは、その仕事をずっと眺めていた。思い出すと不思議なデートだった。
ビルを降りて、帰る時に、彼女が僕に言った。
「彼の事を知っている。彼はボクサーよ。」

彼女が言うには、人気テレビ番組に出ていたボクサーなのだと。
「ボクサーも生活していくの大変だなぁ」と僕は身も蓋もないことを言った。
彼が本当にボクサーだったとしたら、その優しく静かな感じは不思議だった。
彼女に薦められてそのボクサーの試合をテレビで見ると、確かに同じ人に見えた。
そして、その後、そのボクサーはスーパーフライ級で、世界チャンピオンになった。
奇譚という程でも無いが。
http://www.i-kosodate.net/rear/series/story/200202.html

さて、終わりの作品『品川猿』というのは妙なタイトルだと思う。
世間では『新宿鮫』という本もあるぐらいなので、特に妙ではないのかなぁ。
そして、この話は、現代のモルグ街なのかなぁと思った。
と言っても、猿が出てくる超現実的な事件という共通点しかないですが。笑。


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キル・ビルとキラーストリートのスーパーマン [音楽]

Qタランティーノの映画『キル・ビル』は、女殺し屋ザ・ブライド(ユマ・サーマン)による、殺し屋のボスであるビル(デヴィット・キャラダイン)への復讐劇であると同時に愛の映画である。
『キル・ビル2』のクライマックスで、ビルは、復讐にやってきたザ・ブライドにアメリカン・コミックにおけるスーパーヒーローの、そして彼の御贔屓であるスーパーマンについて分析の話を始める。(Qタランティーノ節炸裂の台詞です。)
  スーパーヒーローのキャラの根幹をなすのは彼らに対する別人格の存在だ。
  バッドマンはB・ウェイン、
  スパイダーマンはP・パーカー。彼が朝目覚めた時は、P・パーカーだ。
  スパイダーマンになるには衣装がいる。
  この点がスーパーマンは逆で、彼の孤高たるゆえんだ。
  彼はスーパーマンになったのではなく、そう生まれついた。朝目覚めた時もスーパーマンだ。
  別人格はクラーク・ケント。"S"と記された赤い衣装は赤ん坊の彼をくるんでいた毛布だ。
  それこそが彼の服で、ケントの時のメガネやスーツは仮装にすぎない。
  我々市民の中に紛れ込むための衣装だ。
  スーパーマンから見た人間の姿、それがクラーク・ケントだ。
  弱くて自分に自信を持てない憶病者。ケントはスーパーマンが評する人類そのものだ。

そして、ビルは、ザ・ブライドに「幸せな市民になろうと装っても、生まれついての殺し屋なのだ」と告げる。

サザンのNEWアルバム『キラーストリート』には『ロックンロール・スーパーマン』という曲が入っている。Qタランティーノの映画が昔の映画へのオマージュのコラージュである様に、どこかで聴いたメロディがここち良いポップロック・ナンバーである。ライナーノーツにはこうある。
  70年代初期のグラムロックブームの頃、私は高校生で、多感だけどやることなすこと自信がな
  い時期だった。今でも本質は変わっていないが、「弱気になっても、いつかはかならず頑張る  
  ぞ」って、それなりに心の中で前向きな何かを唱えていたような気がする。
  とにかく私の場合はあの頃のポップミュージックに心底励まされたわけで、この曲は中学や高
  校時代の自分自身のことを歌っているのかもしれない。

この曲のサビはこうである。
  負けそうになったら おまじないはいつも
  "I'm a Rock'n Roll Superman"

つらいことがあっても自分自身を信じなければならない。この曲は温かく若者を励ましている。

さて、ジョン・レノンを殺害したのは、自分を『The Catcher in the Rye』の主人公ホールデンに同一化してしまったチャップマン。
スーパーマンなら、NYの街で凶弾からジョン・レノンを救えたのにと、想像する。


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夢は敗れない [misc]

沢木耕太郎さんの『一瞬の夏』や、
『敗れざる者たち』の『クレイになれなかった男』の主人公である、
元ボクサーのカシアス内藤。
彼が、先日、テレビ番組に出ていた。

長い旅路を歩み、ボクシング・トレーナーとなった彼は、
名トレーナのエディ・タウンゼントに教わったことを、
熱くジムの若者や子供たちに伝えていた。
見ていてちょっと熱くなった。

NHK 番組ホームページ 課外授業〜ようこそ先輩〜
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/list/list4.html

E&J カシアス・ボクシングジム ホームページ
http://okepi.com/cassius/

E&J カシアス・ボクシングジム公式ブログ
http://cassius.exblog.jp/


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いいねぇ。気分はサザン通り 〜雑多な想念 [音楽]

生きていて良かった! 涙、涙、そして微笑み。
聴けば聴く程、幸せがにじみ出てくる、
サザンオールスターズのアルバム『キラーストリート』全30曲。

ビートルズ、ロック、ソウル、モータウン、ジャズ、ブルース、
歌謡曲、沖縄民謡、等々のあまたの音楽を貪欲に消化する強靱な胃袋。
今迄のサザンの、そしてソロ活動を総ざらいしたような、色気あふれる楽曲の数々。
そこには、音楽への尊敬と憧憬と愛情が詰まっている。

あのひとクセある数々のシングル曲たちが、このアルバムからカットされたのかと思う程、
自然な流れで、このアルバムの中にカチッとはまっている。
例をあげると、モリコーネ風の哀愁漂うインストゥルメンタル曲『キラーストリート』の次が、
グループ・サウンズ風ラテン歌謡『夢に消えたジュリア』という感じ。そして、その次ぎは…。
この見事な構成の前では、このアルバムはシャッフルして聴くのは止めようという気になる。

ビートルズの『ABBY ROAD』風のジャケットもカッコ良い。
歩道に転がる緑のボールは、Apple(ビートルズの方)のロゴに見立ててますね。
(アルバムのCMではサザンのメンバーが屋上でこのボールで遊んでいます。)
歩道には、踊る様に走る謎の女性ランナー。
通りの後ろにはどこかで見たような山がそびえ、ビルの上の星マークに昇る太陽。
白い服の自転車男は、出前で何を運んでいるのだろうか?
車道を歩くうなだれたサラリーマンの後ろ姿は、哀愁に満ちている。
哀愁が、一つのキーワードなんだろう。

セピア色のスペシャルブックレットの桑田佳祐のライナーノーツも読みごたえがある。
DVDも合わせて見ると、曲がどのようにしてできたかが垣間見えて嬉しい。

歌詞もいい。
もの哀しさが、共感と愛しさを経て、希望へと変わっていく詞は心に染みます。
遊び心溢れる詞も、楽しい。
『LONELY WOMAN』の英語の部分は、お姉さんの訳詞なんですね。いいねぇ。

『ロックの子』が、ここまで育ってくれて、私は嬉しい。
『キラーストリート』に、涙がキラリ。

追記:
1978年に軽井沢で、有線から流れる『勝手にシンドバット』に合わせてハミングしたという
『Dear John』(この話の詳細は、http://www.1101.com/saeki/archive/2001-10-05.html この話を信用していなかったという桑田さんも、実は気に入っててラジオで紹介している。。)に、このアルバムを聴いてもらいたかったです。明日はJohnの誕生日。

『Dear John』は、以下で試聴できます。
http://www.jvcmusic.co.jp/sas/songs/data/A903506301.html
『キラーストリート』内の『限り無き永遠の愛』が、一段と胸にしみるなぁ。


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プラネタリウムの組み立て〜ちょっと満足 [宇宙]

今日、この間買った学研の『大人の科学』(2200円)の付録の
「究極のピンホール式プラネタリウム」を組み立てました。
(あのメガスターの大平貴之さんの協力による付録だそうです。)

スイッチを入れて、部屋を暗くすると、とても美しくて、びっくりしました。
上手く撮影できなかったけど、こんな感じです。

大人の科学マガジン Vol.9 (9)

大人の科学マガジン Vol.9 (9)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: ムック


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実写でなければ時代劇ではないということはない [映画]

今晩、TVで、映画『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』をやります。
今朝、新聞のテレビ欄でこれを見つけた時、胸が踊り、これで今夜の予定が決まってしまった。笑。(用事が入ったら、ビデオにとって見ます。)

この映画はアニメですが、実写でなければ時代劇ではないということはないです。
上手く説明できないけど(というか、見る人のために細かいことは書かないけど)、
時代劇として、恋愛映画として、とにかく無茶苦茶良い映画です。
見終わった後、すがすがしく、余韻がどこまでも残ります。
本日のお薦めです。いかがですか?

追記:
上記とは、全く関係ないけど、村上モトクラシに村上春樹さんのメッセージが追加されています。
http://d.hatena.ne.jp/motokurashi/20050930
「エスクァイヤ」誌に連載されていた「村上ソングズ」が本になるというのが、個人的にはとっても楽しみです。


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