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ジブリ美術館その4 ステンドグラスとフィルム [宮崎駿]


三鷹の森ジブリ美術館で買ったパンフレットを開くと、
最初に館主 宮崎駿の『こんな美術館にしたい』という思いが書かれている。
そして、そこには、宮崎駿が20歳くらいのときに描いた油絵が紹介されている。
裸婦をスケッチする学生たちの姿の絵である。
(興味深そうにじろりと裸婦を眺めるユーモラスな学生の姿もある。笑)

絵画のことは、あまり良く知らないのだけど、
このタッチはどこかで、見たことがあるなぁと思っていた。

今朝、新聞を見てその謎が解けた。
新聞には、地元の美術館で開催されるルオー展のことが紹介されていた。
ルオー(1871-1958)は、フランスの画家である。
黒くて太い輪郭と深みのある赤や青の色彩は独特である。
宮崎駿の20歳くらいのときに描いた油絵は、
そのルオーのタッチに良く似ていた。

ルオーの父は家具職人で、
自らもステンドグラス職人として働いたことがあるらしい。
ルオーの絵の太い輪郭と深みのある赤や青の色彩は、
ステンドグラスの影響かもしれない。

ステンドグラスは、彩色されたガラスと光の織り成す魔法である。
ステンドグラスを通った光は、壁や床に幻想的な絵を映し出す。
空が曇れば消えてしまい、雲から太陽が顔を出すとと鮮やかになる、
光と影が織り成す絵。
太陽が動き、光の角度が変ると移動していく絵。

アニメ映画もまた、動く絵である。
アニメ作家は、現代のステンドグラス職人として、
技術を駆使してフィルムというステンドグラスを作っている。

ジブリ美術館では、
見学者にフィルムでできた切符を渡したり、
フィルムが映写機を使って映し出される様子を、
本物の機材を使って、丁寧に紹介していた。
そして、ジブリ美術館は多くのステンドグラスによって、
誇りをもって、美しく飾られていた。


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ジブリ美術館その3 カサ・ミラ散策 [宮崎駿]

バルセロナ・オリンピックの数年前に、当地を訪れたことがある。
かの地では地図を片手に街中に散在するガウディの建築をせっせと巡った。

その中に、カサ・ミラ(今から丁度100年前に施工)というアパートがあった。
波打つ石壁と、世界でも最初期の地下駐車場を持つ、モダンでユニークな建造物である。
海草を模した装飾をつけた石壁は黄昏の海のように黄金色に輝く予定だったともいう。

カサ・ミラを見学していると、中庭(パティオ)に、
異国の学生や旅行者たちが集まってきた。
そして程なく、カサ・ミラの係りの人がやってきて、その屋上を案内してくれた。
ラッキー

カサ・ミラの屋上はとても魅力的な場所である。
そこには、空の上の公園のように、重力を無視して自由な方向に広がる道がある。
そして、目玉の怪物の様だけど素朴な味わいがある土色の煙突や、
キラキラの割れタイルに飾られた、敬虔で落ち着いたカタツムリのような
換気塔がぬぼっと集っている。
この場所では、まるで異星に降り立ったかの様な気持ちになる。
当時読んだ本の中には、この煙突はイスラムのことで、換気塔は十字架のことで、
ともにこの屋上に共存している、というような事を書いている人もいた。
それが本当かどうかは分からないけど、そこには静謐で安らかな空気が流れていた。

この屋上に興味をそそる頭のサイズぐらいの輪っかがあった。
輪っかの中を覗くと、遠くのサグラダ・ファミリア教会の姿が美しく見えた。
バルセロナという街で、ガウディの建築同士が挨拶を交わし、
有機的に結びついているという発見に、僕は嬉しくてたまらなかった。

ジブリ美術館に行ったら、
ふと、そのカサ・ミラに行った時のことを思い出した。
ジブリ美術館は、カサ・ミラに比べると、よりマイルドな作りではあるのだけれど。

追記:
『宮崎駿とジブリ美術館』というDVDを見ていたら、さらに豊かな建築の文化を含んでいることが良く分かった。また、高畑さんが、ガウディの名前を出したのは我が意を得たりだったのだけど、
ちょっとガウディについては否定的なニュアンスだった。がくっ。
なお、このDVDは、宮崎吾郎さんが、全面的に出演しています。かっこいいです。


ジブリ美術館その2 父と子 [宮崎駿]

三鷹の森ジブリ美術館の総合デザインを手がけ初代館長だった、宮崎吾朗さん、
同世代なんです。
そして、あの父を持って大変だったんだろうなぁと、つくづく思います。

さて、スタジオジブリの次回作『ゲド戦記』
http://www.ghibli.jp/
の監督を、その宮崎吾朗さんが手がけると知った時、
正直、不安な気持ちがよぎった。

アニメは職人の世界だと聞く。
下積みなくも短編も作ったことがない(多分)彼が、
いきなり、あのジブリの長編を監督するなんて無謀ではないか。

よくある親のエゴで子供に後を継がせたのだろうか?
(しかし、あの強烈な美学を持つ親は、
そんなことは、間違えてもしないはずなんだが。。)

この不安はもちろん、いきなりはじまった不安ではない。
『耳をすませば』の近藤喜文さんがお亡くなりになり、
ジブリは、高畑、宮崎(駿)の後はどうなるんだろう。
若い人は育ってこないのだろうか?
あるいは育っているのだけど、知らないだけなんだろうか。
こうしたことが、長年の気がかりだった。

しかし、宮崎吾朗さんの監督日誌を読んでいると、
とても好感が持てる。
http://www.ghibli.jp/ged_02/

宮崎吾朗の抜擢は、
鈴木プロデューサーの大博打なんだろうけど、
だけど、とてもいい賭けだったんではないかと思うようになってきた。

宮崎駿さん(1941年生まれ)が、
ルパン三世 カリオストロの城(1978)』や、
『未来少年コナン(1978)』
を手がけたのも、同じような年の頃。
決して、若すぎることもない。

北野武の第一作目も、衝撃的だった。
だから、下積みの無い別の世界から来た監督だから駄目だということない。

年配スタッフ(かってに年配と決め付けて若い人すみません)が
右も左も分からない監督を支えていく姿も美しいではないか。

年齢や経験では無く、
監督自身に、映画を構築できる才能があるのかどうか。
それが最大の問題なのだ。
果たして彼にその才能はあるのか?

7月の映画公開を前にその結論を出すことはできない。
そして、その手の結論など出るものではないのかも知れない。
しかし、彼は背負っているものが大きく、誰もが評価を下したがるであろう。

三鷹の森ジブリ美術館は素晴らしかった。
父の描いた夢のような絵から
丁寧でイマジネーションに飛んだ美術館を作り上げた具現化力、
そして、血の通った温かくて確かな運営の様を見て、
宮崎吾朗という人は、きちんとした仕事ができる
プロフェッショナルなんだと判り、なんだか安心した。

きっと、僕は温かい目で、『ゲド戦記』を見ることになるだろう。
そして、曇りなき眼で見ようと思う。


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ジブリ美術館その1 青空と緑とロボット兵 [宮崎駿]

念願の三鷹の森ジブリ美術館に行きました。
わくわくして、楽しくて、そして居心地が良い場所でした。
写真は、御馴染みのロボット兵です。
鳥がとまることもあるんでしょうね。


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大雪の日に聴いた曲 [音楽]

毎年、数日程度は、ちょっぴり雪が降るような所に住んでいるのだけれど、
今年の冬は、例年になく雪が多かった。

そして、その夜は、とりわけ沢山の雪が降った。
朝起きると、とても静かなのに気づいた。
カーテンを開けて外を眺めると、もう一面の銀世界。
しかも町並みは、すっぽりと雪に埋もれており、
雪国に泊まりに来たかのような錯覚を覚えた。
車は一台も走っていない。
仕事を休もうかとも思ったが、あいにく忙しくって休むことはできない。

そこで、駅まで歩いて行くこととした。
長靴を履き、雪の中をずぼずぼと足跡をつけながら、駅まで歩いてゆく。
少し曇った天気の中、町はとても静かで、景色がとても美しい。
車も自転車も姿はなく、
出勤や通学の人は、皆もくもくと歩いて、駅に向かっている。
早起きのおじさんやおばさんが、雪かきをしており、
ご苦労様です。と挨拶を交わす。

駅についた。
電車は、少し遅れているが、動いている。一安心。
電車に乗り、ほっとして外の景色を眺める。
雪の平原(普段は水田地帯)が、どこまでも広がって見える。

その時、隣に立っていた若者の携帯から、音楽が流れ出した。
おお、いい曲。なんだったけ、この曲。
そうだ、ヴァンゲリスの「南極物語のテーマ」だ!
景色にぴったりだ!ナイス選曲。
携帯に出ないで、しばらく聞かせて欲しい。 
その願いが叶ったのか、若者は、のそのそと携帯に出た。
その間、私は窓から見える雪の平原と、流れる音楽を楽しみ、
タローとジローに思いをはせ、心は南極だった。
幸せな体験だった。
他人の携帯の曲に、これ程の好感を抱いたことはない。

さて、この記事を書くために、
その曲を調べていたら、驚くべきことが分かった。
なんと「南極物語のテーマ」ではなかったのだ。
私が聴いた曲は、「炎のランナー」だった。
そういえば、この曲が流行っていた当時も
良く間違えていたような記憶がある。。

雪と炎じゃ、まるっきり逆なんだけれど、それでも、
「炎のランナー」は、とっても雪の平原にあっていたと思う。

「南極物語のテーマ」と「炎のランナー」は、
以下のページで聞き比べできます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=412750
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/pure/pure_disco/pure_d_pure.html


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カワセミのハバタキ

前から一度挑戦してみたかったGIFアニメというのを
やっと作ってみました。
papaさんの、ほぼ一年前の記事を参考にしました。(とっても役に立ちました。)
http://blog.so-net.ne.jp/papasoda/2005-03-29

羽ばたいて見えたのは感動しました。(なにやら必死ではばたいていますね。笑)
背景が動いて目が疲れるのは反省。

『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! 』を目標に、
またいつか挑戦できたら、いいなぁ。


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春の個人的関心色々 [misc]

三谷幸喜さんはスタジオパークでのトークはいつも楽しい。
昨日のトークも楽しかった。
渡辺あゆみ(旧姓:黒田あゆみ)アナウンサとの相性が良いのか。
三谷さんの"つぶらな瞳"に笑。

村上春樹さんの原稿流出についての手記は心が痛む。
社会的な責任感もあり、発表しているのでしょうね。
罪を憎んで人を憎まずという感じが救いです。

手記にマッチポンプという言葉が出てきます。
この言葉を春樹さんは、前にも使われていた様な気がしますが、
雰囲気は分かっても、正確な意味を知らなかったので、調べてみたら、
意図的に火をつけ、自分でポンプで消火をして利益を得るという、
ような意味の和製英語でした。

先日出た新譜、
小沢健二さんの『毎日の環境学』(ECOLOGY OF EVERYDAY LIFE)。
じっくり聞いてます。

彼は過去を捨てていくと言われますが、
曲を聴いていると、何だか、過去の作品が全部繋がっているような気がする。
今回はINSTRUMENTALで、歌詞がありませんが、
曲のタイトルのセンスが秀逸です。
("未墾の地よりの声"とか、"空飛ぶ政府"とか)
今彼が考えていることを、良く表現していると思う。

また今回の紙のジャケット好きです。
『球体の奏でる音楽』の時は、昔のLPレコードの雰囲気を
紙ジャケのCDで再現しようとしている感じだったのですが、
今回は特に環境に配慮したパッケージという感じが強いです。

さて、もう一人の王子、プリンスは、
アルバムRAVE un2 the JOy fantastic』で、次のような
ことを書いている。

 もしもこのジャケットが本物のウールだったなら、生まれたばかりの
 7匹の羊がこんな風に犠牲になるだろう。

そして、ガンジーの次の言葉を引用している。

 私の考えでは、たとえ羊一匹の命であっても、ひとりの人間と
 おなじぐらい尊いものです。

アルバムの写真でプリンスが着ている服は、
てかてかに輝くビニール地。。
だから、ここでいうジャケットは、服のことだったんだろうけど、
その後のアルバム
『the rainbow childeren』から『musicology』(音楽学?)まで、
見事に紙ジャケとなっている。(もうすぐ出る次のはどうなんだろう?)

特にnewsというINSTRUMENTALのCDのジャケットは、広げると、
折り紙でつくる手裏剣のような形になる。(他にこの形を説明する言葉を持たない。)
これは、紙であることを生かしたイカシタ造形でした。
そして、個人的には紙ジャケは、その温かい手触りが好きです。

さて、写真は、先日遊びに行った海の近くの水族館で取ったものです。
餌の魚を投げると、上手にキャッチして食べていました。
(つぶらな瞳つながりということで)


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美味しいお好み焼き [misc]

TV番組(ためしてガッテン)でやっていた
"お好み焼き"を真似して作ってみたら、旨かった!

お好み焼きって、いつも何かちがうんだよなぁというのしか
できなかったけど、今日のは会心の出来。
春キャベツもおいしかった。

のんびりと、できあがるのを待つというのが、
コツだったんですね。笑。

写真を撮ろうとおもったのだけど、
食べてから思い出しので写真はないです。。

ためしてガッテン のお好み焼きのページは以下にあります。
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2006q1/20060301.html


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