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クラウスのインコ [生き物]

クラウスはセキセイインコを飼っていた。
今年の夏の暑さがきびしかったのか、
インコは体調をくずしていた。

そして、とうとう昨夜、
クラウスが仕事から帰ってみると、
インコは鳥かごの床の片隅でうずくまって、
その動きを止めていた。
小さな命を終えたのだった。
クラウスは、明日埋葬することにした。

その夜、クラウスは夢を見た。
クラウスが、鳥かごをじっと見ていると、
その床でうずくまっていたインコが、
むくむくと動きだした。
そして、インコは顔を上げると口ばしで、
かごの出口を持ち上げようとし始めた。
クラウスが出口を開けてやると、
インコは、かごから出て、
家の窓から外に飛び出した。

クラウスが白いレースのカーテン越しに
外を見ると、緑が美しい木々が生い茂っていて、
鳥たちが、さえずりを交わしていた。
インコは、そのなかに楽しそうに加わっていった。
まぶしい光の中の光景だった。

朝、クラウスが目を覚まし、
鳥かごを見ると、
インコのいた鳥かごは空っぽになっていた。

2010_0918鳥000821.JPG

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