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『いとしのエリー』と『永訣の朝』と『なごり雪』 [音楽]

サザンオールスターズの
『いとしのエリー』のシングルが発売されて、
今日で、ちょうど30年になる。

個人的には、『上を向いて歩こう』と並んで、
この30年間で、最も口ずさんだことのある曲、
のような気がする。

さて、『いとしのエリー』の2番にこんな歌詞がある。

 あなたがどこかの遠くへ行きうせても
 今までしてくれたこと忘れずにいたいよ
 (中略)
 みぞれまじりの心なら
 エリー my love so sweet
 エリー my love so sweet

ここを聴くと、勝手ながら、
宮沢賢治が、いもうとトシのことを書いた詩『永訣の朝』
の冒頭部分を、つい思い出してしまう。
 
 けふのうちに
 とおくへいってしまふわたくしのいもうとよ
 みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ

という一節です。
ともに、旅立っていく最愛の女性へと捧げられた、
みぞれという、すきとおった透明な明るさに彩られた
無声慟哭の歌だからでしょうか。

そういえば、今週の新聞の土曜版には、
『いとしのエリー』の、ほぼ5年前に発売された、
伊勢正三さんが作詞・作曲したかぐや姫の『なごり雪』
が特集してあった。
『いとしのエリー』とも、どことなく通じる構成を持つ
この曲も、同じように、
汽車で旅立っていく女性のことを透明感のある明るさで歌っている。
なごり雪の情景であることも興味深い。

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のだめで正月 [音楽]


あたらしい年が明けて、6日たちましたが、
今年もよろしくお願いいたします。

正月は、TV番組「のだめカンタービレ」を
再放送を含めて一杯見ました。
ヨーロッパ編は、ヨーロッパを舞台としながら、
全く違和感無く見ることができました。
正月からクラッシック音楽を沢山聞くことができて良かったです。

個人的に面白かった会話。
千秋(玉木宏)とシュトレーゼマン(竹中直人)
の久しぶりの再会の時の会話。

シュトレーゼマン 「ちあ~き、やせま~した~」
千秋        「今日一日でやせたんだよ!」(バシッ)
シュトレーゼマン(耳に手を当てて) 「え~何ですか~?」

玉木宏が余りに痩せちゃっていたので、
竹中直人がアドリブで入れたセリフでしょうか。
上手いものです。
のだめ役の上野樹里さんも、素晴らしいコメディアンヌでした。

ドラマ版「のだめ」のページは以下にあります。
http://wwwz.fujitv.co.jp/nodame/index.html


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100%リアルなLOVE [音楽]

ザ・ビートルズの『LOVE』というアルバムがある。
と書くと、ファンの人に怒られるかもしれない。

「驚異の最新作登場!」という触れ込みで、去年の秋に売り出されたアルバムである。
5人目のビートルズともいわれるサー(サーをつけた方が失礼にならないかな)
ジョージ・マーティンがその子息と、膨大な音源をミキシングして作り上げた
最新作というもので、ちょっと調べると、もともと2006年6月開幕のラスベガスの
ミュージカルショー『LOVE』のために仕上げられたスコアという、
ずぶずぶとショー・ビジネスに漬かった作品のようだった。

僕は、リアルタイムでビートルズを体験した世代では無い。
とはいっても、その音楽の素晴らしさは良く分かるし、
学生時代に一通りは、それなりに、熱心にアルバムも聴いたことがある。
今だって、ハードな一日だったって時や、銀のハンマーで心を打ち抜かれた時には、
古いCDを取り出して聴くことがある。

去年の秋のことだった。
「今度出たビートルズの『LOVE』ってどう?」
と突然、彼女に聞かれた。
「ビートルズに対する冒涜だ!」と僕は、しゃくに障るかのように答えた。

ビートルズ原典主義という言葉があるのかどうか定かでは無い。
しかし、まるで、僕は、ビートルズ原典主義の信者の様にその教義を切々と説いた。
例えば、ラジオで聞いた、新しい「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は、
全く、あのストロベリー・フィールズ・フォーエバーではなかった。
そこには、異次元に連れて行かれるかのうような狂気も、孤児院に対するなつかしい思いも、
音楽的な風格も、いちご畑の中の人参の様に見当たらないと。

そして、秋が過ぎ、寒い冬も、暖かな春が来ても、
僕はあいかわらず、海の底へ逃げてしまいたい様な夜や、ブログの記事が書けない夜は、
古いビートルズのCDを取り出しては、慈しむようにして、聴いていたような気がする。

昨日のことである。
たまたま、新聞にジョン・レノンとオノ・ヨーコと『Grow old with me』という曲
のことが書いてあった。
ジョンの曲を猛烈に聴きたくなった僕は、部屋でジョンの曲を聴いていた。
すると、突然、僕の目の前に、ザ・ビートルズの『LOVE』が差し出された。
「去年渡せなかったの」と、彼女は言った。

こうして、僕らは年を経ていくのだろう。


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シャングリラ ユメノツヅキ [音楽]

『ユーミン スペクタル シャングリラIII ドルフィンの夢』
( http://www.shangrila3.com/ )なるものを見に行った。
コンサートとサーカスとシンクロナイズドスイミングが合わさった
ショーで、素晴らしい舞台セットと、最高の技術と演技によって作り出された
スペクタル・ショーであった。
このショーについては、以下等に詳しい。
http://www.theater-forum.com/n2007/70704001.htm
http://blog.so-net.ne.jp/manta/2007-07-26

ぼくは、このショー全体については、正確に記述する能力を持たない。
だから、印象的だったことだけを切り取って書きます。

僕的に圧巻だったのは、『インカの花嫁』と『時のないホテル』

『インカの花嫁』の世界が完璧に表現されていて、鳥肌がたった。
(歌詞は、http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/220292/Y043963

ドームのあちこちから現われる、素朴なかかしの様な人形。
センターステージで、人形から、ペルーの民族衣装を着た花嫁たちが
あらわれ、静かに優雅に踊りだす。

 ♪好きになってはだめよインカの花嫁

花嫁は服を脱ぎ、アマゾネスに早変わりする。
激しい太鼓のリズムが流れ、、
アマゾネスたちが水をきって激しく踊り出す。

ぼくは、帰れなくてもいいと、密かに決心する。
そして、この歌で、ぼくはユーミンに
エル・ドラド(あるいはシャングリラ)へ連れて行かれてしまった。

そして、『時のないホテル』。
(歌詞は、http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/220292/Y043966
ドームの壁に、政治的なニュースのような映像が流れる。
キューバーだろうか?

暗闇の客席の中のあちこちで、懐中電灯の光が、何かを探すように走る。
冷たい海の中を照らして、溺れた人を探す、『タイタニック』の船員の様に。
動きまわる、懐中電灯の方を見ると、持っているのはマスクをした黒服の特殊工作員。
僕の体は凍りつく。工作員たちの動きは、訓練された無駄のない、敏捷な動きだ。
福岡ドームを征圧した、『半島を出よ』の特殊工作員の様に。

工作員たちは、ドーム内を征圧するように動き、センターステージに集まる。
工作員たちはセンターステージで、マトリックスの様に整列する。
紅の旗が振られ、空中のブランコで、赤いコートでユーミンが歌う。

62年前の今頃は、ソ連対日宣戦布告されたことをちょっと思い出す。
(この布告をするやいなやソ連の兵隊が、満州なんかに押し押せたのだ。)
時代は変り、ロシアの一流のサーカス団が、
ここで、幻想的なショーを繰り広げている。

ユーミンは、いつのまにかアラビアのローレンスの様に服に変って、空に昇っていた。
歴史は、繰り返されていく。バビロンの昔から人の営みは変らない。
僕が華やかショーの中で、虚無を一瞬感じる。

大学生の頃、『ジェームス・ヒルトン』の小説にはまったことがある。
ハリーポッターの前に、イギリスの学生寮について触れた、『チップス先生さようなら』
記憶喪失と恋について描かれた『心の旅路』、ロシア革命が舞台の『鎧なき騎士』
そして、シャングリラを描いた『失われた地平線』。

もう、読んだのは昔のことで、今、本がどこにいったか分からないので、
正確ではないと思うが、シャングリラは、険しい山の中にある、戦争から離れた理想郷。
歌と文学が好まれる美しい土地だった。
そこには、年をとらない美しい女性が住んでいた。

アンチ・エイジングな女性といえば、ユーミンである。
彼女は、本当はシャングリラから来た女性ではないかと密かに疑ってみる。


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千秋様似イン・ブルー [音楽]

人から、千秋様に似ている、と言われた。
『のだめカンタービレ』の天才指揮者、千秋様である。
僕は、音楽的才能はからっきしないし、お好み焼きぐらいしか得意料理も無い。
そして、玉木宏の様にハンサムでも無い。
だから、これは全くのお愛想だが、悪い気はしない。

『のだめカンタービレ』は、マンガも読んでいないし、
テレビも途中からしか観ていないが、とても面白い。
そして、観ているうちに、封印されていたある記憶が蘇ってきた。

僕は、中学生の時にクラスの演奏発表の指揮者をやったことがあったのだ。
曲は全く覚えていないが、4拍子の曲だったことは覚えている。
4拍子を振る練習を必死にしたからだ。

練習した曲は、体育館で行われる音楽会で、舞台の上で演奏し、
全校生徒の前で披露することになっていた。

隣のクラスの指揮者はイガクリ君で、
イガクリ君の家は音楽ファミリーだった。
いつもクラッシックを聞いていて、しゃべり方やしぐさまで、
優雅で気品溢れるキャラだった。
イガクリ君は、演奏する曲を家で編曲してきた。
何でそんなハイレベルなことできるんだ、と僕は驚嘆しつつ、
自分は、相変わらず4拍子をマスターすべく励んでいた。

努力の甲斐もあり、4拍子がスムーズに一定のテンポでできる自信がついてきた。
そして、舞台の上で演奏する時がきた。

僕は、全校生徒を背中にして、クラスの前で、タクトを振り上げた。
演奏の記憶はあまり無い。
ただ出だしは良かったが、後半演奏が次第に早くなっていった記憶がある。
とにかく、必死でタクトを振り、演奏が終わった。
拍手を受けた時は、気持ち良かったと思う。

ところが、演奏会が終わった後、
他のクラスの友達が僕にこう言った。
「演奏は良かったけど、指揮が演奏からずれていたよ。」

「演奏が指揮にあわせるんだろう!」とツッコミはしたものの、
自分に指揮者の素養が無いことは誰よりも良く分かっていた。


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マドンナとマゴコロ [音楽]

クェンテン・タランティーノの『レザボア・ドッグス』
のオープニングのレストランのシーンはとても面白い。
コーヒーのおかわりももらっていないのに
チップをやる義務があるか? とか、
マドンナの歌『ライク・ア・ヴァージン』の
本当の意味を知っているか? 
について、男達が熱い議論を交わす。

『タランティーノ・バイ・タランティーノ』という本によると、
マドンナがタランティーノに彼女のアルバム『エロティカ』を
手渡した時、ジャケットには、次の言葉が書かれていたという。
『クェンテンへ -あれは恋の歌よ、ディックの歌じゃないわ』

このエピソードから思い出すのは、
山口百恵さんの『ひと夏の経験』の話である。

♪あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ

という歌詞について、音楽番組の司会によく
「女の子の一番大切なものは、何ですか?」
と聞かれて、百恵さんは、
「まごころです。」といつも答えていた。

15年ぐらい前の沢木耕太郎さんの本『彼らの流儀』には
『ライク・ア・バージン』という話が載っている、
マンハッタンの日本人探偵 橋本さんの話ですが、
以外な展開で面白いです。
ネタはばらせないけど。

ライク・ア・ヴァージン

ライク・ア・ヴァージン

  • アーティスト: マドンナ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD


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海辺の灯台 [音楽]


昨日は、ユーミンのコンサート。
海辺の雰囲気のセットと演出がノスタルジックで、
一足先に、夏の始まりの気分を味わいました。

パワフルな彼女の、優しい笑顔も素敵でした。


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大雪の日に聴いた曲 [音楽]

毎年、数日程度は、ちょっぴり雪が降るような所に住んでいるのだけれど、
今年の冬は、例年になく雪が多かった。

そして、その夜は、とりわけ沢山の雪が降った。
朝起きると、とても静かなのに気づいた。
カーテンを開けて外を眺めると、もう一面の銀世界。
しかも町並みは、すっぽりと雪に埋もれており、
雪国に泊まりに来たかのような錯覚を覚えた。
車は一台も走っていない。
仕事を休もうかとも思ったが、あいにく忙しくって休むことはできない。

そこで、駅まで歩いて行くこととした。
長靴を履き、雪の中をずぼずぼと足跡をつけながら、駅まで歩いてゆく。
少し曇った天気の中、町はとても静かで、景色がとても美しい。
車も自転車も姿はなく、
出勤や通学の人は、皆もくもくと歩いて、駅に向かっている。
早起きのおじさんやおばさんが、雪かきをしており、
ご苦労様です。と挨拶を交わす。

駅についた。
電車は、少し遅れているが、動いている。一安心。
電車に乗り、ほっとして外の景色を眺める。
雪の平原(普段は水田地帯)が、どこまでも広がって見える。

その時、隣に立っていた若者の携帯から、音楽が流れ出した。
おお、いい曲。なんだったけ、この曲。
そうだ、ヴァンゲリスの「南極物語のテーマ」だ!
景色にぴったりだ!ナイス選曲。
携帯に出ないで、しばらく聞かせて欲しい。 
その願いが叶ったのか、若者は、のそのそと携帯に出た。
その間、私は窓から見える雪の平原と、流れる音楽を楽しみ、
タローとジローに思いをはせ、心は南極だった。
幸せな体験だった。
他人の携帯の曲に、これ程の好感を抱いたことはない。

さて、この記事を書くために、
その曲を調べていたら、驚くべきことが分かった。
なんと「南極物語のテーマ」ではなかったのだ。
私が聴いた曲は、「炎のランナー」だった。
そういえば、この曲が流行っていた当時も
良く間違えていたような記憶がある。。

雪と炎じゃ、まるっきり逆なんだけれど、それでも、
「炎のランナー」は、とっても雪の平原にあっていたと思う。

「南極物語のテーマ」と「炎のランナー」は、
以下のページで聞き比べできます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=412750
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/pure/pure_disco/pure_d_pure.html


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キル・ビルとキラーストリートのスーパーマン [音楽]

Qタランティーノの映画『キル・ビル』は、女殺し屋ザ・ブライド(ユマ・サーマン)による、殺し屋のボスであるビル(デヴィット・キャラダイン)への復讐劇であると同時に愛の映画である。
『キル・ビル2』のクライマックスで、ビルは、復讐にやってきたザ・ブライドにアメリカン・コミックにおけるスーパーヒーローの、そして彼の御贔屓であるスーパーマンについて分析の話を始める。(Qタランティーノ節炸裂の台詞です。)
  スーパーヒーローのキャラの根幹をなすのは彼らに対する別人格の存在だ。
  バッドマンはB・ウェイン、
  スパイダーマンはP・パーカー。彼が朝目覚めた時は、P・パーカーだ。
  スパイダーマンになるには衣装がいる。
  この点がスーパーマンは逆で、彼の孤高たるゆえんだ。
  彼はスーパーマンになったのではなく、そう生まれついた。朝目覚めた時もスーパーマンだ。
  別人格はクラーク・ケント。"S"と記された赤い衣装は赤ん坊の彼をくるんでいた毛布だ。
  それこそが彼の服で、ケントの時のメガネやスーツは仮装にすぎない。
  我々市民の中に紛れ込むための衣装だ。
  スーパーマンから見た人間の姿、それがクラーク・ケントだ。
  弱くて自分に自信を持てない憶病者。ケントはスーパーマンが評する人類そのものだ。

そして、ビルは、ザ・ブライドに「幸せな市民になろうと装っても、生まれついての殺し屋なのだ」と告げる。

サザンのNEWアルバム『キラーストリート』には『ロックンロール・スーパーマン』という曲が入っている。Qタランティーノの映画が昔の映画へのオマージュのコラージュである様に、どこかで聴いたメロディがここち良いポップロック・ナンバーである。ライナーノーツにはこうある。
  70年代初期のグラムロックブームの頃、私は高校生で、多感だけどやることなすこと自信がな
  い時期だった。今でも本質は変わっていないが、「弱気になっても、いつかはかならず頑張る  
  ぞ」って、それなりに心の中で前向きな何かを唱えていたような気がする。
  とにかく私の場合はあの頃のポップミュージックに心底励まされたわけで、この曲は中学や高
  校時代の自分自身のことを歌っているのかもしれない。

この曲のサビはこうである。
  負けそうになったら おまじないはいつも
  "I'm a Rock'n Roll Superman"

つらいことがあっても自分自身を信じなければならない。この曲は温かく若者を励ましている。

さて、ジョン・レノンを殺害したのは、自分を『The Catcher in the Rye』の主人公ホールデンに同一化してしまったチャップマン。
スーパーマンなら、NYの街で凶弾からジョン・レノンを救えたのにと、想像する。


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いいねぇ。気分はサザン通り 〜雑多な想念 [音楽]

生きていて良かった! 涙、涙、そして微笑み。
聴けば聴く程、幸せがにじみ出てくる、
サザンオールスターズのアルバム『キラーストリート』全30曲。

ビートルズ、ロック、ソウル、モータウン、ジャズ、ブルース、
歌謡曲、沖縄民謡、等々のあまたの音楽を貪欲に消化する強靱な胃袋。
今迄のサザンの、そしてソロ活動を総ざらいしたような、色気あふれる楽曲の数々。
そこには、音楽への尊敬と憧憬と愛情が詰まっている。

あのひとクセある数々のシングル曲たちが、このアルバムからカットされたのかと思う程、
自然な流れで、このアルバムの中にカチッとはまっている。
例をあげると、モリコーネ風の哀愁漂うインストゥルメンタル曲『キラーストリート』の次が、
グループ・サウンズ風ラテン歌謡『夢に消えたジュリア』という感じ。そして、その次ぎは…。
この見事な構成の前では、このアルバムはシャッフルして聴くのは止めようという気になる。

ビートルズの『ABBY ROAD』風のジャケットもカッコ良い。
歩道に転がる緑のボールは、Apple(ビートルズの方)のロゴに見立ててますね。
(アルバムのCMではサザンのメンバーが屋上でこのボールで遊んでいます。)
歩道には、踊る様に走る謎の女性ランナー。
通りの後ろにはどこかで見たような山がそびえ、ビルの上の星マークに昇る太陽。
白い服の自転車男は、出前で何を運んでいるのだろうか?
車道を歩くうなだれたサラリーマンの後ろ姿は、哀愁に満ちている。
哀愁が、一つのキーワードなんだろう。

セピア色のスペシャルブックレットの桑田佳祐のライナーノーツも読みごたえがある。
DVDも合わせて見ると、曲がどのようにしてできたかが垣間見えて嬉しい。

歌詞もいい。
もの哀しさが、共感と愛しさを経て、希望へと変わっていく詞は心に染みます。
遊び心溢れる詞も、楽しい。
『LONELY WOMAN』の英語の部分は、お姉さんの訳詞なんですね。いいねぇ。

『ロックの子』が、ここまで育ってくれて、私は嬉しい。
『キラーストリート』に、涙がキラリ。

追記:
1978年に軽井沢で、有線から流れる『勝手にシンドバット』に合わせてハミングしたという
『Dear John』(この話の詳細は、http://www.1101.com/saeki/archive/2001-10-05.html この話を信用していなかったという桑田さんも、実は気に入っててラジオで紹介している。。)に、このアルバムを聴いてもらいたかったです。明日はJohnの誕生日。

『Dear John』は、以下で試聴できます。
http://www.jvcmusic.co.jp/sas/songs/data/A903506301.html
『キラーストリート』内の『限り無き永遠の愛』が、一段と胸にしみるなぁ。


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